汗で失われたビタミンCを補給。美肌・若さを保つローズヒップティー
トレーニングで大量に汗をかくと、汗とともにミネラルやビタミンCが流れ出ます。不足したビタミンCを素早く補給するには、ローズヒップティーがおすすめです。ローズヒップはビタミン豊富で、疲労の回復を促し、抗酸化作用で美肌や若さを保ちます。
ローズヒップはビタミンCが豊富
ローズヒップは、ドックローズというバラの実を乾燥させたもので、赤い色と甘酸っぱい味が特徴です。「ビタミンの爆弾」といわれるほどビタミンCが含まれていて、その含有率はレモンの数倍あるそうです。ビタミンA・B・Eも豊富で、トマトと同じリコピンも含まれています。
ローズヒップは抗酸化作用で美肌、若さを保つ
ローズヒップに含まれるビタミンA・C・Eは「ビタミンACE(エース)」と呼ばれ、抗酸化作用を持つ栄養成分です。ビタミンCは体液中に、ビタミンAとビタミンEは細胞膜に存在して、それぞれ体内に過剰に発生した活性酸素を除去するといわれています。
活性酸素は本来、外界から侵入してきたウイルスや細菌を退治する役割があります。しかしストレスや不規則な生活習慣によって活性酸素が過剰に増えると、体内のたんぱく質、脂質、DNAなどを傷つけ、肌荒れや老化の一因になるとされています。この増えすぎた活性酸素をビタミンACEが除去することから、ローズヒップは美肌や若さを保つサポートをすると考えられています。
ビタミンACEそれぞれの効能
ビタミンC
- アンチエイジング(抗酸化作用)
- 美肌(コラーゲンの生成をサポート)
- シミ、そばかすの予防(メラニン色素の生成を抑える)
- 風邪をひきにくくする(免疫力を高める)
- ストレスに強くなる(ストレス対抗ホルモンの生成をサポート)
- 貧血(鉄の吸収を助ける)
ビタミンA
- アンチエイジング(抗酸化作用)
- 視力維持(目の働きを助ける)
- 美肌(皮膚や粘膜の健康維持を助ける)
- 風邪をひきにくくする(免疫力を高める)
ビタミンE
- アンチエイジング(抗酸化作用)
- 肩こり、頭痛の緩和(血行促進)
- 自律神経の働きを整える(ホルモンバランス、自律神経安定)
ローズヒップティーで、汗で失われるビタミンCを補給しよう
トレーニングで大量に汗をかくと、汗とともにミネラルや水溶性のビタミンであるビタミンCが一緒に流れ出てしまいます。ローズヒップティーは、汗で失われた水分とビタミンCを補給し、疲労回復にも効果があるとされています。
ローズヒップのビタミンCは熱で壊れにくいとされている
本来、ビタミンCは熱に弱い性質を持っています。しかし、ローズヒップに含まれるビタミンPにビタミンCを壊れにくくする作用があるため、ローズヒップのビタミンCは熱湯で抽出しても壊れにくいといわれています。
ローズヒップティー×はちみつレシピ
- ローズヒップティー…適量
- はちみつ…適量
お湯でローズヒップティーを淹れ、お好みではちみつを加えて下さい。
実のカットの大きさによって抽出時間を変える
ローズヒップは、実のカットの大きさによって種類があります。一番手頃に手に入るのは「パウダータイプ」のティーバッグだと思います。「シェルタイプ」はローズヒップの実をそのままもしくは軽く潰して乾燥させたもの、「ファインカット」はシェルカットを細かく刻んだものです。粒子が細かくすぐに成分が抽出されるパウダーに比べ、ファインカットやシェルタイプは抽出時間を5~10分と長めにとるとよいようです。また、お茶を淹れたあとの実にまだ栄養が多く残っているため、実を一緒に食べると余さず栄養が摂れるとのことです。
ローズヒップティー×スポーツドリンクレシピ
- ローズヒップティー…スポーツドリンクと同量
- スポーツドリンク…ローズヒップティーと同量
ローズヒップティーとスポーツドリンクを同量ずつ混ぜます。 冷たく冷やしてボトルに入れ、トレーニングの合間に飲むのもおすすめです。
濃く入れたときは甘みを入れた方が飲みやすい
ローズヒップティーにはちみつを入れて飲んでみました。キレイな赤色で、フルーツの甘酸っぱい香りがします。ローズヒップを濃い目に抽出すると、酸っぱさが際立つので、はちみつやスポーツドリンクと混ぜた方が飲みやすいと思いました。お茶を淹れたあとのローズヒップの実は、見た目はクコの実のようで、皮は少し硬い感じです。あまり味がないので、食べるときははちみつをからめたりヨーグルトと混ぜたりするといいかもしれません。
ローズヒップティーだけで飲んでみたらとても酸っぱかったですが、それはビタミンCが豊富な証拠。この酸っぱさが、疲労回復やお肌の紫外線対策にも一役買ってくれそうです。