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b-monsterパフォーマーの横顔"TOMO"「格闘技経験者だからこそ、伝えられることがある」

MONSTERS | 2019.05.15

鍛えられた肉体と穏やかな人柄のギャップで愛されるパフォーマーTOMO。「華やかなパフォーマーにはなれない」と語る彼は、どのように自分のスタイルを確立したのか。少年時代ルーツからデビュー時の苦悩、自身のプログラムに込めた想いを聞いた。

少年時代は「強くて優しい男」に憧れた

物心がついた頃から「強くて優しい男」に憧れてたんです。そんな想いもあってか、小学生のときには空手を習いはじめました。すごく安易な考えでしたが、格闘技にはずっと興味を持ちつづけていて、高校ではフルコンタクトの空手部に入部。大学では学校に行きながらボクシングジムに通いました。無名のボクサーではあったんですけど、選手として試合も経験しています。

大学卒業後は社会人になり、パーティープランナーとして働いていました。b-monsterに転職したきっかけは、だいぶ軽いんですけど、山手線の電車広告に「NYで話題沸騰中の“暗闇フィットネス”」と書いてあって「そんなものがあるんだ。じゃあ転職しよう」 と思ったのがきっかけです。

ボクサー時代は線が細くて、力がある人と腕相撲をしても負けてしまうくらいだったので、それが嫌だなと思ってジムで筋トレをしてたんですけど、やっぱりサンドバックに未練があるじゃないですか。「また何かしらのかたちでボクシングに関わりたいな」という気持ちがあったので、「仕事でサンドバックを叩けるなんていいな」と思いましたね。

「倒すパンチ」と「見せるパンチ」を習得

研修期間中は筋トレのフォームのチェックや基礎体力をつける有酸素運動、曲に合わせてリズムを取る練習などをしたんですけど、実はぼくがいちばんつまずいたのは、意外なことに「パンチ」だったんです。実際の格闘技の試合ではとにかく「倒す」ことばかりを考えていたので、パンチのモーションは少なく、できるだけコンパクトに打つことが基本でした。しかし、そのようなパンチはステージ上ではメンバー様から見えづらい。なので実践的でありながらも、しっかりと「見せるパンチ」を学ぶ必要がありました。最初の頃はボクシング時代のクセがなかなか抜けずに、かなり苦労しましたね。

恵比寿スタジオでプレデビューを終えたあとは、銀座スタジオの配属になりました。入社当時は予備知識がまったくなく、活躍していたパフォーマーのことも知らなかったので、とくに目標は立てずに「全力でやったら何か形になるかな」という気持ちでやっていました。銀座スタジオはあまり広くない分、非常に煽(あお)りやすいというか、サンドバックを押したり、反対側からパンチを打ち返したりして、メンバー様との距離が近いのですごく楽しかったですね。熱を感じられるというか。中には、ぼくのパワーパンチの煽りがいいと言ってくださるメンバー様もいて、本当にありがたいなと思います。2019年に入ってからは恵比寿スタジオに異動になったので、ボックスマスターや広いスタジオに苦戦しながらも、自分らしく頑張っています。

格闘技経験者だからこそ、伝えられることがある

ぼくのパンチはすこし独特かもしれないんですけど、多少は知識があって、空手やボクシングなどの格闘技経験者だからこそ伝えられることがあるかなと思っていて。もっと気持ちよく強いパンチが打てる方法や怪我をしないパンチの打ち方など。たとえば、フックはすこし拳を寝かせて打たないと関節を痛めてしまうし、相手に効果的なダメージを与えることができません。そういう実践的な知識をメンバー様にどんどん伝えて、みなさんにカッコいいパンチを打ってほしいなと思います。

プログラム中には、メンバー様のフォームをかなりちゃんと見ています(笑)。ご自身のパンチや筋トレのフォームが正しいのかどうか、半信半疑のままやっていらっしゃる方もいるので、不安そうにしてる方にはお声がけして、正しいフォームを身につけていただいています。自己満足でやっている部分もあるんですけど、そこが自分の武器でもあるのかなと。あとは個人的に、「ガードを下げるな」とか「もっと強く!!」とか、いろいろな言葉で煽(あお)らせていただいているんですけど、メンバー様によって偏りがないように、全員が楽しめるように心がけています。

最新のvol.2でボクサーの疑似体験を

いまはvol.1と2019年5月にリリースしたばかりのvol.2をやらせていただいています。vol.1は基本的なサーキット、シャドー、サンドバックパートの3部構成です。一つひとつのコリオ(動き)が長くて覚えやすいので、初心者の方でも挑戦しやすいプログラムになっています。慣れれば慣れるほど力の入れどころがわかってきて、気持ちよくパンチを打ち抜けるようになるので、既存のメンバー様にもオススメです。

vol.2のテーマは「ボクシング」。オールサンドバックパートなので、スタートしてすぐにパンチを打つのが特長です。実際の試合で使うコンビネーションやディフェンスの組み合わせをたくさん取り入れていて、45分間で「ボクサーの疑似体験」ができるようなプログラムに仕上げました。最初はシンプルな動きから入っているんですけど、終盤は複雑なコンビネーションが入ってきたり、ラッシュのあとにプッシュアップとか、いやらしいところでサーキットを取り入れているので(笑)、かなり攻略のしがいがあると思います。ぼく自身も汗だくになるくらいなんですけど、シェイプアップをするなかでも、より格闘技に近づいた動きをしたいという方にぜひ受けていただきたいですね。

b-monsterでボクシングの楽しさを知ってほしい

b-monsterではこれまでの経験と知識を活かして、男性はもちろん、女性のメンバー様にもボクシングの楽しさを知っていただきたいと思います。ボクシングの3Kという言葉があって「汚い」「怖い」……あと1個は忘れました(笑)。とにかくあまりよくないイメージがあるんですけど、実際にやってみると本当に楽しい格闘技です。プログラム内容は正直ハードなんですけど、音楽とリズムに乗って、45分間で脂肪燃焼ができるので、ぜひ一緒にぼくとチャレンジしてみましょう。

「怖い人に見られるけど、そんなことはありません」

パフォーマー紹介写真ではキリッと写っていて、すこし怖い人に見られがちなんですけど、実際はぜんぜんそんなことありません。休みの日はトレーニングジムで「筋トレBIG3(デッドリフト・スクワット・ベンチプレス)」をしています。筋トレ界では、ベンチプレスで体重の2倍の重量を上げられたら上級者・エリートだと言われているので、そこを目指しています。いまのMAXが135kgなので、長い道のりですけど150kgはいきたいですね。

筋トレ以外では、昔から広島東洋カープのファンで野球観戦を楽しんでいます。あとはネザーランドドワーフという種類のウサギを飼っていて…… 大好きです。ウサギは育てるのが難しいと思われがちなんですけど、よくなつきますし、トイレも覚えますし、めちゃくちゃ可愛いです。このウサギとの時間が癒やしというか、ぼくのすべてだと言ってもいいかもしれません。

 
ライター:Toru Miyahara Editor / Media Producer
大学卒業後、旅行誌の記者として北米・アジア・中東エリアの取材を経験。現在は都内のIT企業に所属し、複数のメディア運営・企業ブランディングなどに従事する。平日早朝から週3日ほどb-monsterに通うファンでもある。好きなプログラムは、NALU vol.2とSAORI vol.1。さらなる高みを目指してHARDプログラムに挑戦中。

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