b-monsterパフォーマーの横顔"Luana"「自分から楽しむことで、結果はついてくる」

明るく元気なプログラムで人気のLuanaは、音楽情報番組「music monster」出身のパフォーマー。華やかなその姿とは裏腹に、研修当時は一番の落ちこぼれで毎日泣いていたと本人は語る。パフォーマーとしての想いとともに当時を振り返ってもらった。
約10年間の空手が原点

出身は鹿児島県。小学校4年で空手を始め、短大を卒業するまで約10年間やっていました。私は双子なんですけど、弟が空手をやっていた影響で始めたらハマってしまいました。高校時代は鹿児島市の代表強化選手に選ばれたこともあります。今もジャブ、クロスを打つと、たまに腰を入れて、空手っぽくなることがありますね(笑)。
短大卒業後は地元の水族館で働き、やがて上京。学生時代からやっていたモデルの仕事を引き続きやっていました。
『music monster』でパフォーマーの道へ

その後、興味を持ったのがフィットネスの仕事。相変わらず運動は大好きでジムに通っているうちに自分も教える側にまわりたくなったんです。ちょうどその頃、ネットで見つけたのが『music monster』(ライブ配信サービス、FRESH LIVEの音楽情報番組)で開催された、b-monsterパフォーマーオーディションです。好奇心から応募したところ、幸いにも一次審査を通過! その後、番組内で二次、三次と審査を受けました。
b-monsterは友人が通っていたので知っていましたが、わかっていたのは暗闇ボクシングのジムということだけ。具体的に何をするかまったく知らなかったんです。審査の過程でKIMIさん、KANAさんのサーキットを受けたんですが、たった2分間にも関わらず、あまりのキツさにビックリちゃって!
さらにその後、今度はKAZKIさんの通常プログラムを受けたんですが、それはもっとヤバかった! 筋肉痛はもちろんですが、動きといい、キューイングといいすごすぎる。最終的にこれを自分がやるのか! と不安、いや恐怖さえ覚えました。
研修時代は一番の落ちこぼれ

それでも審査はすべて合格し、晴れて研修生に。これでパフォーマーになれる! と思ったんですがその研修がまた大変で。体力作りからパンチ、キューイング、さらには照明の扱いまでみっちりやるんですが、そのすべて難易度が高い練習ばかり。
私はというと一緒に受けた何人もの研修生たちの中で一番の落ちこぼれでした。リズムに乗れない、カウントが取れない、キューイングは「グッド」「ナイス」「レッツゴー」しか出てこない。テストではコリオが途中で飛んじゃって棒立ちに。連日、ダメ出しです。あまりの不甲斐なさに、心が折れかけ、ある時期からは泣いてばかりいました。
連日の代行が自分を変えた

その後、なんとか研修を終え、青山スタジオに仮配属。リハーサルを経て、1週間のプレデビューを迎えました。その最終日にチェックがあり、合格できなければ正式デビューはできません。不安の中、思いがけない出来事が。先輩が体調不良でお休みとなり、自分のプログラム以外に、先輩分も代行としてやることになったんです。
担当プログラムは連日2本、多い日は3本。プレッシャーはありましたけど、それを考えてる余裕はありません。b-monsterのパフォーマーとして恥じないプログラムをすること、メンバー様に満足していただけるよう全力でやること。頭の中はそれだけです!
そして最終日のチェックですが、結果は合格でした! 研修担当のNATSUMIさんには「劇的に変わった! 別人みたい!」と驚かれました。自分でもそう思います(笑)。11月9日に正式デビューし、今も青山スタジオでパフォーマーをやらせてもらっていますが、あの時、たくさん代行する機会がなかったら、今の自分は絶対にありません。「頑張りなよ!」と背中を押してくれた青山の先輩、受けていただいたメンバー様には感謝の気持ちでいっぱいです。
元気になれるプログラム

現在、私が担当しているvol.1は、基礎的な動作で構成されたベーシックなプログラム。サーキットではハイニーとバーピージャンプが多く、強度は高め。サンドバッグパートには少しだけコンビネーションが出てきます。難しくありませんが、終わった後、達成感があって、翌日にはしっかり効いてくる。とにかく元気になりたい方にはおすすめです。
プログラムで特に意識しているのはキューイングのわかりやすさです。青山はスタジオの中央に大きな柱がある変わった構造。なので声だけでもメンバー様が動けるよう、口調や聞こえやすさには気を使っています。マイクの位置を微妙に変えてみたり、動画や音声で研究もしていますね。
あとはやはり全力で動くこと。まだデビューして数ヶ月ですから、とにかく元気を出していきたいと思っています。また自分が受ける立場としても、一緒に動いてくれるパフォーマーのほうがキツくても頑張ろうって気になります。
誰かと食事に行くと驚かれます

趣味は〝美容〟です。髪の毛を染めたり、コスメに凝ったり。美容院やネイルに行って、休日を過ごすこともよくありますね。
あとは誰にも気兼ねすることなく、食べること。ひとりで焼肉に行ったり、ラーメンに行ったり。自宅で鍋を作ってひとりで食べたり。量はかなりガッツリ行きます。誰かと食事に行くと大体驚かれますね(笑)。
みんなでプログラムを楽しみたい

b-monsterの良さは、45分間途切れなく一所懸命に動けることですね。ロードからはパフォーマーが元気づけてくれるし、アップテンポな音楽も流れている。グループフィットネスだから、周りにつられてやる気だって湧きます。ひとりだとどうしてもそこまでやり通せることなんて難しいはず。しっかりワークアウトしたい人、普通のジムでは続かない人にとっては理想的なんじゃないかな。
私自身は、以前より体がしまり、何よりメンタルが強くなりましたね。以前はつまらないことで悩んだり、周りからも「闇を抱えてそう」なんてよく言われていたんです(笑)。今は「明るくなったね」ってよく言われます。
自分としては、メンバー様には楽しんで欲しいです。何ごとも自分から楽しむことで身になるし、結果もついてくる。私の「Luana」ってパフォーマーネームは、ハワイ語で「みんなで楽しむ」って意味なんです。プログラムを楽しみながら、理想の体型を手に入れて欲しいです。
夢みることができれば実現する

ホームページの自己紹介のところで「If You can dream it, you can do」(夢みることができれば、それは実現できる)って書いたんですけど、それは大好きなウオルト・ディズニーの言葉で、私のモットーなんです。ボディメイクしたいとか明るくなりたいとか、b-monsterのプログラムを始める動機はいろいろあると思いますが、望みは叶うはず。私もこうしてパフォーマーになれましたし、皆さまも頑張っていただきたいです。
ちなみにデビューして3ヶ月。少しだけ気持ちに余裕が出るようになりましたが、パフォーマーとしてはまだまだです。先日もプログラム中、間違えて客電を上げるミスをして、へこみました。それでもメンバー様からの「楽しかった」の言葉を励みに頑張っています。これからも初心を忘れることなくメンバー様に喜んでいただけるプログラムを提供していきたいです。

音楽制作会社、カルチャー誌での勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターに転職。現在は雑誌やウェブサイトなどで、音楽をはじめエンタメ、スポーツ、飲食などの記事を執筆。b-monsterは、約2年にわたって週3~4日ほど通っている。
photo by Jun Yamashita