CONNECT WITH B-MONSTER

b-monsterパフォーマーの横顔"Becky"「時には根性と気合が大事!」

MONSTERS | 2020.03.03
b-monster becky

明るく爽やかにフロントに立つ姿とは裏腹に、パワフルなパフォーマンスを見せるBecky。特に随所に見せる執拗な煽りは、時に「鬼のよう」と呼ばれるほど激しい。そんな情熱的なプログラムの背景にあるものは何か? 彼女の真意に迫った。

洋楽とダンスっぽさに惹かれb-monsterの道へ

b-monster becky

東京都の下町で生まれ育ちました。スポーツは兄の影響で幼稚園から水泳を、中2から高校卒業まではダンスをやっていました。ダンスは、友達に誘われたのがきっかけ。ディズニーチャンネルでマイリー・サイラスを見て、洋楽を好きになったんですけど、ダンスは主に洋楽で踊るじゃないですか。それがとても楽しくて。

高校時代のダンス部では副部長。振り付けを作って、50人の部員の前で見せてました。やっていることは今とあまり変わりないかも(笑)。学校行事以外に、みんなで大会に出て「エイベックス賞」を取ったこともあります。

卒業後は専門学校を経て、エステティシャンとして働きました。でも段々物足りないというか、若い頃にしかできない仕事に就きたくなったんです。それで応募したのがb-monsterです。洋楽が楽しめて、フィットネスなんだけどダンスするような感覚もある。自分もパフォーマーとしてロードに立ってみたくなったんです。

大きな不安が練習への原動力に

b-monster becky

研修時代は、サーキットによる体力作りから、キューイングやパンチフォームの練習、あとウォーキング、発声まで、ひたすら練習に明け暮れました。気持ち的に余裕のある自習時間も、延々筋トレしたり、バカみたいな大声でキューイングの練習したり。

普段そうは見られないですけど、私はネガティブ思考で、自分に自信が持てないんです。動きは鈍いし、魅せるセンスもない。研修中、上からのフィードバックはいつもそのまんまの「自信がなさそうに見える」。いつも不安で落ち着かず、何かやってないと気がすまなかったんです。

とはいえ研修は楽しかったです。明日は大丈夫かなと思いつつも、充実感はあったし、パフォーマーになったらあれしよう、これしようと考えたり。同期のKATEや仲間が何人もいる。大人になって忘れてた、不安と期待の混じった部活のような感覚を楽しんでいました。

先輩が背中を押してくれた

b-monster becky

デビューは2019年4月、配属は青山スタジオです。最初の頃はずっと緊張してました。フロントにいても手の震えが止まらなかったです。特にデビューに先立ち行われた数度のリハーサルでは、プログラムを終えスタジオの扉を閉める度に、大号泣です(苦笑)。研修でできたことがメンバー様の前でできない。照明もうまく使いこなせない。一体何をやってきたのかって落ち込んじゃって。

それを元気付けてくれたのは「楽しかったよ」と言ってくだったメンバー様と相談に乗ってくれた先輩方です。すぐ後にKATEや研修が一緒だったKENTさんも配属されてきたのも心強かったです。

3周年イベントをSHOGOさんとやらせていただいたのもよかったです。当時、私はデビュー2ヶ月。他スタジオは先輩方がラインナップされているので不安でしたけど、「大丈夫! 自分のためになるからやってみなよ」って先輩方は背中を押してくれて。その時に初めて自分でコリオを考えたんですけど、それは自分の動きを見直す機会にもなり、ものすごく勉強になりましたね。

ROCK(Q)が大きな転機に

b-monster becky

ちゃんと自分に自信が持てて、プログラムを楽しめるようになったのはじつはつい最近です。昨年(2019年)12月にクリスマスイベントを担当し、同時期にスタートしたクイーンによるプログラム、ROCK(Q)をやらせてもらったことが大きかったです。ROCK(Q)は曲毎にリズムとメロディがバラバラで、難しいセトリ。そのコリオを作りつつ、クリスマスのコリオも作る! かなり苦しかったですけど、その分、達成感も大きかった。初めて「自分はここまでやったぞ!」って、胸を張れるようになりましたね。逆にあの二つがなければいまも自信がないままだったかもしれません。

「修行」のプログラム

b-monster becky

現在、私が担当するレギュラープログラムはvol.1です。これは自分で言うのもおかしいけど「修行」です(笑)。サーキットはバーピージャンプやタッチダウンがたくさん入っていて、しかも長い! ジワジワと効いてきます。パンチパートは複雑ではありませんが、スリップを挟んだり、バウンスが入ったりと心拍数は上がりっぱなしです。最初はキツイかもしれませんが、達成感は保証しますので、挑戦してみてください。

ちなみにROCK(Q)は、楽しんでもらうことを大事に作りました。パンチパートは音ハメを意識した作りで、コール&レスポンスでパンチを叩いたり、ステップをたくさん入れたり。ダンスするような動くもあって、一瞬たりとも飽きさせないように。期間限定プログラムでしたが好評でしたし、復活もあるかも(笑)。機会があれば受けてほしいです。

「実は体育会系です(笑)」

b-monster becky

プログラムで大切にしているのは、音楽を大事にすることですね。キューイングする時の声のトーンやリズム、または照明の明るさ、バリエーションを意識しています。音楽にのっているうちに気づいたら「あ、終わっちゃった!」ってなるのが理想です。最近は「腕、上げろ!」って言いながら、メンバー様と音に合わせてするジャンプを自分も楽しんでいます。

あとはしっかり煽ること。ロードにいると、辛そうだけどもう少し力を出せそうなメンバー様は見てわかるんです。わざわざ来ていただくんですから、存分にワークアウトして欲しいんです。なので「もっといけます!」「もう少し頑張りましょう!」って気持ちで煽ります。「煽り、強いね」と言われますが、そうなんです。じつは体育会系です(笑)。時には、気合と根性は大事です!

あとはやはり動くこと。バーピージャンプやプッシュアップなどのキツイ動きも、私が動くことで、メンバー様もやろうと思うはず。一緒に頑張りたいですね。

趣味は子供みたいに楽しむこと

b-monster becky

趣味は、ライブを観に行くことです。特にポップス系のアーティストが好きで、機会があれば単独公演やフェスに出かけます。お気に入りはショーン・メンデス、アリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバーなど。ポップスではないけど、リアーナやシアラも好きです。

あとはネイルやエステなどに出かけるのも好きですね。家でゆっくりネットフリックスを見るのもいいだけど、基本はどこかへ出かけたいタイプ。休みの日は、ほとんど誰かと会ってます。遊園地に行ったり、ラウンドワンに行ったり、公園でも十分楽しんじゃいます。なんだか子供みたいですけど(笑)。

今はvol.2を早く出したい

b-monster becky

b-monsterの魅力はやはり「暗闇」ですよね。周りを気にせず、自分だけの世界に入れる。全力でワークアウトできて、結果もついてくるはずです。

メンバー様には何より元気になって欲しいです。自分に自信を持って生活している人って、世の中に一部だけだと思うんです。大半の人は、ストレスや不安など何かを抱えているはず。でも思い切り運動すればスッキリして楽しくなる。さらに体がしまれば、もっと気分が良くなって、頑張った自分を好きになれると思うんで。

私自身も以前はネガティブで不安だらけでした。それがここで、メンバー様と一緒にワークアウトするようになって、自分でも驚くくらいに明るくなって、毎日楽しく過ごせています。皆さんもb-monsterで気分よく毎日を過ごしていただきたいです。

今の目標はvol.2を早く出すこと。自分の中ではセトリはほぼ出来ていて、大好きなポップスメインでいけたらなと思っています。コリオも完成しつつあります。いままで以上にしっかり動き、そして全力で煽って、皆さんに楽しんでいただけるプログラムを提供していきたいです。

 
b-monster.fit 未来を変えるパフォーマー募集
ライター:Tomoki Ohno
音楽制作会社、カルチャー誌での勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターに転職。現在は雑誌やウェブサイトなどで、音楽をはじめエンタメ、スポーツ、飲食などの記事を執筆。b-monsterは、約2年にわたって週3~4日ほど通っている。

photo by Jun Yamashita
記事が気に入ったらSNSでシェア

RECOMMEND

b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"LINQ"「限界突破すれば新しい自分が見えてくる」
豊かな表現力と独創性あふれるプログラムで人気のパフォーマーLINQ。スタジオ内を駆け回り、動き、踊り、熱く鼓舞する。華やかで明るいイメージの彼女だが、日々苦悩する時期があったとか。普段は語られない彼女の内面とプログラムへの想いを探った。
2020.06.23
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"TAISEI"「自分に妥協せず、1日の45分間だけ全力を」
爽やかな表情を見せながら、スタジオ内をひたすら駆け回り続ける恵比寿スタジオのパフォーマーTAISEI。彼は学生時代、走り高跳びで日本一という輝かしい実績を持つ。そんな彼がプログラムを受ける上で、大事にして欲しいものとは何か? プログラムへの想いとともに聞いた。
2020.06.16
b-monsterパフォーマーの横顔“CALA”「楽しむポイントを見つけ出すことが目標達成の鍵」
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔“CALA”「楽しむポイントを見つけ出すことが目標達成の鍵」
クールな面を持ちながらアグレッシブなプログラムで注目のパフォーマー、CALA。研修中に膝を故障し、フロントスタッフとして勤めた後、ようやくパフォーマーへ辿り着いた。彼女はどのように逆境を跳ね返していったのか。胸に抱き続けてきたb-monsterパフォーマーへの想いを熱く語ってもらった。
2020.06.15
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"ERISA"「自分を追い込めば、結果は目に見えて表れる」
穏やかな笑顔を浮かべながら、スタジオ中を隅々まで駆け回るアクティブなERISA。彼女はメンバーとして2年間、足繁くプログラムに通い、その後にパフォーマーへと転身した。果たして彼女をかき立てたものとは何か。原点を追った。
2020.06.15
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"RR!"「プログラムは新しい自分との出会いの場」
長い髪をなびかせながら、歌い、踊り、そして叫ぶ。長年にわたるダンス経験を生かし、エモーショナルで躍動感のあるパフォーマンスでスタジオを熱狂させるRR! いつも明るく華やかな笑顔とその激しい姿の裏側にあるものとは。彼女の思いを聞いた。
2020.06.09
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"SMINE"「暗闇の空間は自分を変えてくれる」
穏やかな雰囲気と爽やかな笑顔で愛されるSMINE。今年2月にリリースしたオリジナルのK-POPプログラムが好評で勢いに乗る彼女だが、デビュー前はテストで3回失格した落ちこぼれだったとか。そんな悩み苦しんだ日々から現在までを振り返ってもらった。
2020.06.08
b-monsterパフォーマーの横顔“KAREN”「誰にも見せていない自分を表現したい」
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔“KAREN”「誰にも見せていない自分を表現したい」
クールな雰囲気と愛嬌のある笑顔を併せ持つパフォーマー“KAREN”。人気パフォーマーたちを間近で見て、フロントスタッフから転身した彼女はどのような成長を遂げるのか。追い求める理想のパフォーマー像を語ってもらった。
2020.04.02
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"YUMI"「『行かなきゃ』でなく、『行きたい』が自分を変える第一歩」
朗らかな表情を浮かべながら、スタジオ内を颯爽と動き、ハードなプログラムを楽しく魅せるYUMI。池袋、梅田スタジオのオープンに関わり、また梅田、栄スタジオで1ヶ月派遣滞在するなど各地で頼りにされる人気者だ。そんな彼女の原点はそしてプログラムへの想いは?
2020.04.01
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"RINA"「身体と心を同時に鍛えて、理想の自分に」
低く落ち着いた声でキューイングしながら、情熱的にスタジオ内を動き回る青山の人気パフォーマー、RINA。彼女は「賑やかで元気にではなく、クールに盛り上がるプログラムがb-monsterらしい」と語る。彼女のプログラムに込めた心のうちを探った。
2020.04.01
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"HOSHI"「殻を打ち破って、一段上の自分へ!」
高いホスピタリティと熱量の高いパフォーマンスで、スタジオを魅了する羽田スタジオの人気パフォーマー、HOSHI。彼の研修時代の課題は表現力。いかに自分を出すかを悩み、そして苦しんだという。そんなパフォーマーになるまでの道のりを振り返り語ってもらった。
2020.03.06
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"Becky"「時には根性と気合が大事!」
明るく爽やかにフロントに立つ姿とは裏腹に、パワフルなパフォーマンスを見せるBecky。特に随所に見せる執拗な煽りは、時に「鬼のよう」と呼ばれるほど激しい。そんな情熱的なプログラムの背景にあるものは何か? 彼女の真意に迫った。
2020.03.03
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"Luana"「自分から楽しむことで、結果はついてくる」
明るく元気なプログラムで人気のLuanaは、音楽情報番組「music monster」出身のパフォーマー。華やかなその姿とは裏腹に、研修当時は一番の落ちこぼれで毎日泣いていたと本人は語る。パフォーマーとしての想いとともに当時を振り返ってもらった。
2020.02.26