b-monsterパフォーマーの横顔 "TATSUMI" 「伝えることの難しさ」の先に
2017年3月からプログラムチーム配属となったTATSUMI。パフォーマーを育てる立場になった彼女の、過去・現在・未来について話を伺った。
1年間アルバイトでお金を貯めてダンスの専門学校に
ー 高校時代
静岡県浜松出身で、高校時代はダンス部に所属していました。 卒業後もダンスをやりたいと思い、ダンスの専門学校へ行くために1年間アルバイトをしてお金を貯めました。 高校時代から続けていたマクドナルドでのバイトに加えて、工場で派遣の仕事。 工場では単純作業ではなく重い台車を運ぶような力仕事だったので、体力強化にもつながる経験ができました。ー ダンス専門学校
アルバイトで貯めたお金と奨学金を使って、念願のダンス専門学校へ入学。そこで上京しました。 学校ではヒップホップ・モダンジャズ・ハウス・ロック・ブレイク・タップダンスなどオールジャンルのダンスを学ぶことができましたが、私はヒップホップが一番好きでした。 同級生は卒業後、ダンスのインストラクターを目指したり、USJやサンリオなどのバックダンサーやツアーダンサーになる人が多かったのですが、私はネットで求人を探している時に「暗闇ボクシング」のオープニングメンバー募集というのを目にして、そこでb-monsterに応募しました。
一生懸命の姿勢を大切に
b-monsterの面接で「ボクシングトレーナーの真似してパンチ打ってみて」と言われ、パンチを見てもらう機会があったんです。 ボクシングをしたことはありませんでしたが、トレーナーさんの動きを全身くまなく見て真似して打ちました。 それこそ足の先のヒールターンまで真似をして。もしかすると、その時の一生懸命な姿勢が合格につながったのかもしれません。 一生懸命の姿勢だけは昔から負けないようにと思っていましたし、これからも大切にしていきたいと思っている部分です。
デビュー前はきつい毎日
まだb-monsterオープン前の2016年4月入社。オープニングメンバーとして集まったのはとてもすごい人ばかりで、ボクサー、パーソナルトレーナー、暗闇フィットネスのインストラクター経験者など。 最初は筋トレ中心の体力作りやボクシングフォームの確認をする毎日。 私はそれまで腕立て伏せも正しいフォームでは1回もできず、周りのすごい人達との差に危機感を感じていました。 みんなよりできない分、帰ってからも体力付けるために走ったりもして、本当にきつくてしんどい毎日だったことを覚えています。
ー NYへの研修
入社して間もないまだ4月の後半。「NYへ行ってきて」と言われて、当時のインストラクター達と一緒に6日間研修へ行きました。 初めてのNY、みんな自由だし、マンハッタンは、道一本違うだけでオシャレでクールな場所とデンジャーな場所が隣り合わせになっている街。向こうの暗闇フィットネスはとてもクールで刺激的で、全てが新鮮に感じて本当に勉強になりました。 入社してすぐにNYへ研修へ行けるなんて「すごい会社に来てしまったな」という驚きがありましたね(笑)
b-monsterはお互い高め合える、良い仲間に恵まれている場所
最初に作ったプログラム(Vol1)は、クラブ好きな人たちが盛り上がりそうな曲で、かつ自分自身が好きでアガっていける曲で構成しました。 自分が楽しめないとみんなも楽しめないと思ったので、とにかく自分自身が夢中で楽しめるプログラムにしようという意図がありました。
Vol2ではリズムも大事だと思い、より速いパンチを繰り出せるような曲も含めるよう変えていきました。 「レッスンでは緩急も大事だよ」と周りのインストラクターからもアドバイスを頂けたおかげです。 b-monsterは周りの方が助言もくれるし、注意もしてくれる。言ってくれる仲間というのは本当に大事。お互い高め合えるし、良い仲間に恵まれた職場環境に心から感謝していて、b-monsterのことが本当に大好きです。
育てる立場になってからは、伝え方の難しさに直面
2017年3月途中からプログラムチームに配属となり、パフォーマーを育てる立場になりました。 自らレッスンを担当している時は「お客様にどう楽しんでもらえるか」だけ考えていましたが、育てる立場になってからは伝え方の難しさに直面しています。 私は言葉が下手だなって感じ、いつもどうしたらうまく伝わるかな?という点で頭の中が一杯です。
朝から晩まで一緒に研修していると本当の家族みたいな感覚になります。 自分のことよりもみんなのことが気になる。心配もするし、心の底から応援もする。 研修したパフォーマーがデビューできた時は本当に嬉しい。でも、デビューはゴールではなくスタートなので、「これからもっと頑張れ!」と心の中で祈っています。
よりスタイリッシュでクールなb-monsterに向かって
b-monsterの研修チームとして、これからよりパフォーマンスのクオリティを高める部分に力を入れようと話しています。 もちろん個性も必要だし、冒険も必要だけど、きちんとしたフォームだったり、b-monsterのブランドとしてのスタイリッシュさやクールさも磨いていく必要がある。 目指すところは、どの会員さんから見ても「b-monsterはかっこいい」と言われるところ。
b-monsterでの仕事は新しいことも多く、企画の規模も大きい。この会社だからこそできることが多く、仕事を通じてたくさんの学びと刺激をもらっています。b-monsterでの仕事は本当に無限大。これから店舗も増えていくので、挑戦心あるポジティブな仲間が増えると嬉しいと思っています。
ー編集後記
小さい頃の夢を聞いたところ、"倖田來未のバックダンサーになること"という回答が来た。小さい頃から「くーちゃんの後ろで踊りたい」と言っていたそうだ。「今もこれからも踊っていたい。なぜかというと"好きだから"」。ダンスをきっかけに、b-monsterの仕事に出会い、今も好きを仕事にしているTATSUMI。心から好きなことをしているから、壁が立ちはだかってもいつも笑顔でいられるのかもしれない。