b-monsterパフォーマーの横顔"Sarah"「音楽を楽しめたら勝ち!」
キレのあるパフォーマンスと明るいキャラクターのSarah。学生時代はロサンゼルスへダンス留学をして、帰国。b-monsterのプログラムを体験するや、パフォーマーになることを夢みた。果たして何が彼女を動かしたのか。軌跡を聞いた。
パフォーマーになって自分と向き合いたかった
出身は神奈川県です。4歳からクラシックバレエ、中学生からはダンスをずっとやっていました。ダンスは部活とスクールをかけもちしていたこともあるくらい、踊ることが大好き。短大在学中は、アルバイトでお金を貯め、本場ロサンゼルスまでダンス留学にも行きました。
短大卒業後は、ヨガスクールに勤める……はずだったんですが、直前に違うなと思っちゃって。もっと音楽がいっぱいの場所で、思い切り体を動かす仕事に就きたいと思ったんです。あと人前に立つ仕事をしたかったのもあって。これはロサンゼルスに行った時に強く思ったんですが、私は自分に自信が足りないんです。プロダンサーやそうでない人も向こうの人はスタジオ入った途端「私を見て!」ってアピールがすごいんです。でも私はそんな風になれない。結局、そこまで自分を好きじゃないんですよね。だから自分と向き合うため、敢えて人前に立ちたかったんです。
その時、電車で見つけたのがb-monsterの広告。無料体験会へ行ってみたら、最高に楽しくて「ここだ!」と直感で思いました。翌日、ヨガスクールに断りの連絡を入れ、b-monsterへパフォーマー志望の応募をしました。思い立ったらすぐ行動する性格なので、受からなかった時のことなんて考えなかったです。そして幸いにも採用をいただきました!
人前に出てうまく喋れない
デビューは2019年10月。所属は恵比寿スタジオです。当初、プログラムはすごく緊張しました。当時はLEONさんが台湾に異動されたり、人気だった先輩パフォーマーが辞められたりした時期。受けに来てくださったメンバー様をがっかりさせちゃいけないってプレッシャーがあったんです。
あと前説がなかなかうまくできなくて。もともと私は人前で喋ることが大の苦手。学生の頃も何か発表する度、いつも声が震えてました。もちろん研修で前説のトレーニングはありましたが、広い恵比寿スタジオで大勢のメンバー様を前にするのとは、やはり違います。プログラム後はいつも一人で反省していました。
それでも先輩やフロントの皆さんに元気づけてもらったり、メンバー様から暖かい言葉をいただくことで、少しずつ慣れていきました。いまでも反省はありますが、「こんなに楽しんじゃっていいのかな」ってくらい毎日、元気にプログラムをさせていただいています。
音楽を楽しみながらワークアウトを
いま私が担当しているvol.1は、ベーシックな動きだけで構成されたプログラム。サンドバッグパートも複雑なコンビネーションがないので、どの方も思い切って受けていただけます。またセトリは全体的にポップで明るい雰囲気。EDMやR&Bだけでなく、ラテンやレゲエもあるオールジャンルでまったく飽きません。音楽を楽しみながらワークアウトしていただきたいですね。
プログラム中、心がけているのはメンバー様の様子を絶えずチェックすること。迷子になっていないか、フォームは正しいか。お節介な性格なので気になって仕方ないんです。できていない方がいれば、そばに行に行くことも。恵比寿スタジオは広いですが、3列目まで見ています。
あとはメンバー様と一緒に動くこと。動きを参考にしていただきたいですし、動くことで皆さんを鼓舞もしたいです。45分間、少しでも動きを止めないよう気を配っています。
自分の動きではフォームは常に意識しています。パンチはもちろん、立ち姿や歩き方まで。バレエをやっていた頃は、指の先まで気を使っていましたが、いまも自分の動画を見て、いかにすればキレイに見えるかチェックしています。
人とかぶるのが嫌い
趣味はなんといっても音楽を聴くこと。最新の歌手もチェックしていますが、2000年代の洋楽が一番好きですね。あとは買い物すること。人とかぶるのが嫌いなので、洋服などは海外のサイトから購入することが多いです。あとは海外旅行です。毎年いろんな国に行くのが目標。普段の生活とまったく違うところを訪れ、知らないカルチャーや食べ物と出会う。考えるだけでワクワクします。
力を与えるb-monsterの音楽
b-monsteの面白さはパフォーマーそれぞれに個性があることですね。プログラムもひとつひとつまったく違う。いろんな人のプログラムを受ければ、決して飽きることはありません。普通のジムに挫折した方も、b-monsterなら続けられるはず。
また特にオススメなのは音楽。プログラムのセトリは、洋楽を中心に古いものから新しいものまで、さらにジャンルを問わずいろんな曲が入っています。曲の流れもよく、聴いているだけでも十分楽しめる。それで運動するんだから楽しくないわけがありません。
私のパフォーマーネームの、〝Sarah〟は、サンスクリット語で「本質」という意味。音楽の「本質」を捉えて欲しくてつけました。
私は音楽を楽しめたら勝ちだと思っているんです。周りが気になったり、ワークアウトがキツかったとしても、音楽で余計なことを気にすることなくやり通せるはず。まず音楽を楽しむことを大事にプログラムに臨んでいただければと思います。
キツくてもひるまずに
b-monsterのホームページの、私のパフォーマー紹介のところに「Never a failure, always a lesson(失敗なんてあり得ない。いつだって教訓になる)」って書いたんです。それは、大好きなリアーナがタトゥーに入れている言葉で、自分のモットー。
中1の時、一ヶ月間、ニューメキシコにホームステイしに行ったんですけど、英語がまったく話せず、コミュニケーションがとれないまま帰国したことがあったんです。それがあまりに悔しくて、その後、米軍のベースキャンプのフードコートでアルバイトしました。敢えて外国人しかいない環境に身を置いて、英語が学ぼうって。最初は大変だったけど、友達もできて数ヶ月で話せるようになりました。なのでやろうと思えばできないことなんて、そうそうない。メンバー様も理想の自分にを目指し、キツいトレーニングにもひるまず挑戦していただきたいです。
「ギャップがあるとよく言われます」
それにしても、今日はカッコよく写真を撮ってもらいましたけど、大丈夫ですかね。ふだん、メンバー様に「ホームページの写真とギャップがある。」とよく言われるんです。今日の写真でまた言われそう(笑)。プログラム中はともかく、じつはかなりのおっちょこちょい。コンビニに行って、財布を忘れるなんてことはしょっ中です。写真みたいにクールじゃないので、プログラムの質問など、どんなことでも気軽に声をかけていただきたいです。
デビューして4ヶ月が経知ますが、以前に比べ積極的になったし、自分に自信もつきました。これからも自分をもっと磨きつつ、メンバーの皆さまがプログラムを喜んでいただけるようなパフォーマーを目指していきたいですね。
音楽制作会社、カルチャー誌での勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターに転職。現在は雑誌やウェブサイトなどで、音楽をはじめエンタメ、スポーツ、飲食などの記事を執筆。b-monsterは、約2年にわたって週3~4日ほど通っている。
photo by Jun Yamashita