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b-monsterパフォーマーの横顔"RR!"「プログラムは新しい自分との出会いの場」

MONSTERS | 2020.06.09

長い髪をなびかせながら、歌い、踊り、そして叫ぶ。長年にわたるダンス経験を生かし、エモーショナルで躍動感のあるパフォーマンスでスタジオを熱狂させるRR! いつも明るく華やかな笑顔とその激しい姿の裏側にあるものとは。彼女の思いを聞いた。

「体現+表現=!」という名のパフォーマー

よく聞かれますが、RR!という私の名前は、私が大事にしている言葉「Realize(体現)」+「Rendaring(表現)」=「!」の略です。自分がパフォーマンスすることで、言葉にはできない想いを届けたいと思って付けました。喜びや楽しさ、驚きなどをメンバー様と楽しめればと思っています。

埼玉県の出身です。幼い頃から買い物に行くと、必ず鏡の前で踊っている子供で(苦笑)、小学校入学前にダンス教室に入りました。それ以来、中学時代だけ吹奏楽部でトロンボーンをやって全国大会に出るまで励みましたが、昨年秋までひたすらダンス。専門学校もダンス科です。

キツいからパフォーマーになりたかった

卒業後はイベントに出演したり、ダンス指導の職を経て、暗闇フィットネスジムのインストラクターに。でも体調を崩し、以前から興味のあった百貨店の美容部員に転職しました。仕事はやり甲斐があって順調でしたが、次第に運動への意欲が再び湧いてきて。そこで興味を持ったのがb-monsterです。仕事場のBGMがヒーリングだったので大きな音で、ダンス系の音楽を聴きたかったのもありますね。

もちろんb-monsterはインストラクター時代から知っていましたよ。自分の中では最先端でオシャレなイメージ。でも実際にトライアルに参加したら、そんな上っ面な部分とは裏腹の激しさにビックリしちゃって。フラフラになりながらも全力で運動する楽しさを久々に思い出しました。翌日は再び運動の仕事に就きたい想いでいっぱいに。早速、b-monsterのパフォーマーに応募し、採用をもらいました!

鏡の中の自分と向き合えなかった

研修はめっちゃキツかったです。体力作り、パンチの習得、コリオの練習、ステージング…どれも必死です。特に覚えているのはスタジオの鏡をしっかり見られなかったこと。自信が持てず、映っている自分と向き合えなかったんです。「目をそらさないで」と指摘される度、できない悔しさでいっぱいになりました。

それでも楽しく乗り越えられたのはTAISEIさん、YOSHIKIさんら同期と研修担当のA.Lyssaさん、NATSUMIさんのおかげです。特にNATSUMIさんには感謝しても仕切れません。苦しんでいると表情で察し、さりげなくアドバイスをくれる。時にはプライベートまで気にかけてくれました。いつも心を整えてくれるから、全力で練習に打ち込めました。私にとってNATSUMIさんは天使のような存在。もし出会えていなかったら、大げさでなく挫折していたと思います。

vol.1はディズニーのパレード!?

プレデビューは今年1月半ば、場所は池袋スタジオです。初めてメンバー様の前に立った時は、お腹が痛くなるほどめちゃくちゃ緊張しました。でも音楽が鳴り出した途端、落ち着き、気付いたらフィニッシュ。嬉しかったというよりホッとしましたね。正式デビューは2月1日、大宮スタジオの所属です。大宮スタジオってメンバー様もスタッフもアットホームでめちゃ温かいんですよ。なのですぐ「何年も前からいるみたい」と言われるくらいに馴染んでました(笑)。

現在、担当しているvol.1はベーシックな動作が中心のプログラムです。サーキットはバーピージャンプなどが多めで、少しキツイかもしれませんが、そこさえ乗り切ってしまえばこっちのもの! コンビネーションもシンプルだし、トライアルや初心者の方も楽しめると思います。

なお私の中でこのプログラムはディズニーのパレードのイメージ。セトリはオールジャンルで、ストーリー性があるんです。なので一曲一曲を楽しみながら、最後は全員でひとつになって盛り上がれたらいいなと思っています。

音楽は自分のライバル

プログラム中に大切にしているのはなんと言ってもフィーリングです。動くのも、煽るのもフィーリング次第。こうしなきゃとか、ここでこうしようとかは考えません。私にとってプログラムはライブ。スタジオの雰囲気、メンバー様の様子をその時々で感じ、全員に楽しんでいただけるよう全力を尽くしています。セトリの曲はすべて歌えるようにしているので、キューイングの合間に歌うし、ダンスもするし、「アー・ユー・レディ?」ってコールもラストのフリーパート前に限らず何度でもしちゃいます(笑)。そういえば以前、盛り上がりすぎてマイクを外し、メンバー様と一緒に生声でやったこともありましたね。

私自身は、音楽をライバルだと思っているんです。音楽ってすごいじゃないですか。人の体を動かすだけでなく、心を揺さぶることもできる。でも自分のパフォーマンスは、そんなすごい音楽に負けたくない。たとえ鳴っていなかったとしても、音楽があるのと同じ、いやそれ以上にメンバー様を引っ張っていけるようにしたい。それを目指して、日々、試行錯誤を重ねています。

「クラブには行かないです(笑)」

趣味は散歩です。目的地を決めず、3時間くらいは歩いちゃいます。都内なら六本木から新宿、埼玉だったら浦和から大宮とか全然平気です。あと音楽を聴くのも好きですね。

これはすごくよく聞かれるんですけど、クラブには行かないです。本当に踊りが好きだから、踊りたい時は純粋に楽しみたいんですよね。周りの人には、顔からして行ってそうって散々言われますけど(苦笑)。あとギャルだったの?って聞かれることもありますけど、それも違います(笑)。顔を黒くしたことは一度もないです。もっと健康的ですね。スポーツはダンス以外はあまり得意ではないんですけど、いま興味があるのはスケボー。是非、トライしてみたいと思っています。

b-monsterで自分を解放して欲しい

 b-monsterの魅力は、新しい自分を見つけられることです。プログラムはその出会いの場。運動して体を鍛えるだけなら、普通のジムでマシンを使ってやればいい。でもb-monsterは暗闇と音楽という特殊な空間の中、パフォーマーがいることで自分を解放できる。いつもと違う自分になれるんですよね。しかも通うことで、体型も変わってくるし。それはここでしかできないことだと思います。

私自身、プログラム中、メンバー様の表情をすごくよく見るんですが、最初、おとなしくしていた方が、だんだん楽しそうな笑顔を浮かべたり、満面の笑顔で動いてくれている姿を見ると嬉しくなります。自分もますますテンションが上がっちゃいます。

あとはカッコよくてオシャレなこと。ボクシングって女の子的に憧れますけど、なかなかできないですよね。それがオシャレにやれるってすごいことじゃないかな。通い出したら友だちに「私、ボクシングやってるんだよね」って、言いたくなりますし。

vol.2は大好きなレゲエを入れたい

今後は新しいプログラムをどんどん出したいですね。今はvol.2を出す準備中です。セトリも考えているんですけど、R&Bを入れたいし、レゲエも入れたいです。レゲエ、大好きなんですよ。それといろんなスタジオでもっとプログラムをしてみたいです。終わりのないことが好きなので、どこまでも自分満足するまでとことん突き詰めていきたいですね。

 
ライター:Tomoki Ohno
音楽制作会社、カルチャー誌での勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターに転職。現在は雑誌やウェブサイトなどで、音楽をはじめエンタメ、スポーツ、飲食などの記事を執筆。b-monsterは、約2年にわたって週3~4日ほど通っている。

photo by Toshimasa Takeda

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