CONNECT WITH B-MONSTER

b-monsterパフォーマーの横顔"KAZKI"「限界を超えることが自分の自信になる」

MONSTERS | 2020.01.27
b-monster kazki

スタジオ中に響きわたる盛大なコール&レスポンスと息をつかせぬアグレッシブなパフォーマンスで、高く支持されるKAZKI。今や現役では国内で一番のベテラン男性パフォーマーとなった彼の転機はいつだったのか。デビュー時から現在までを語ってもらった。

生きがいを探し続け、b-monsterへ

b-monster kazki

2020年3月で、入社して丸3年。いま日本にいる男性現役パフォーマーでは一番ベテランになってしまいました。先日、気づいて驚きましたよ。よりクオリティ上げていこうと身が引き締まります。

出身は福岡県。スポーツは幼稚園からサッカー、小学生から柔道をやってました。サッカーは高校時代、副キャプテン。チームのまとめ役として励んでいました。昔から仕切るのは大好きでした。

高校卒業後は飲食店勤務や解体業など、毎日バイト。お金を貯めながら、生きがいを探し続けていました。昔から英語が好きだったので、海外で仕事することも考えていました。

b-monsterはたまたま知人に教えてもらったんです。ネットで見たら運動×音楽と自分の好きな要素があり、「ニューヨーク生まれ」で海外の雰囲気もある。これは挑戦してみたい!と思い応募し、幸いにも合格をもらいました。

切磋琢磨した同期の存在が自分を支えた

b-monster kazki

入社は2017年3月16日です。同期はA-ZSON、LEON。研修は、とてもキツかったです。体力作りから動作の習得まで激しいトレーニングが毎日8時間。また当時は今よりデビューまでの期間が短いこともあって、指導も厳しかったんです。キツい言葉をかけられ、自分への悔しさから、正直泣きそうになったこともありました。

そんな自分が頑張れたのは同期の存在。一日の研修が終わった後、みんなで飲みに行き「悔しさをバネにしようぜ」「俺らでb-monsterを盛り上げるぞ」なんて話をして……。もし同期がいなかったら、自分はいま絶対ここにいません。

辛苦の果てに見つけた自分のスタイル

b-monster kazki

デビューは1ヶ月後の4月16日。ここまでの3年間で僕にとって一番の転機となったのは、そのデビュー1年後、最初所属していた銀座から新宿スタジオへ異動した時ですね。

当時の新宿は、SAORIさん、KIMIさんら指折りの人気パフォーマーばかり。僕も銀座時代は人気ランキングで上位には入っていましたが、動員数がまるで違うんです。メンバー様が多くいらっしゃる土・日などSAORIさん、KIMIさんが担当する午前や夕方のプログラムは満員。一方で自分のプログラムはピークタイムの真っ昼間なのにかなりの空きがある。この時はさすがに堪えました。すごく考えました、自分のプログラムの在り方を。自分は見た目によらず、ナイーブです(笑)。

そんな中、背水の陣で臨んだのがvol.2の進化です。自分の代名詞的に作ったこのプログラムをより良くすることで、メンバー様に「KAZKIが変わった!」「行ってみよう!」とアピールできると思ったんです。そして思いついたのがコール&レスポンス。僕はライブが好きで昔からよく行っていたんですが、DJやラッパーがお客さんと声を出し合って楽しんでいるのを思い出しました。そこで自分も「Say! HO!」とか「Say! YEAH!」とプログラムにたくさん取り入れたんです。すると「楽しい!」「また受けに来る!」とメンバー様の嬉しい反響が! 広い新宿スタジオも常時、埋まり始めました。

当時のb-monsterはとにかくクールで洗練されたイメージ。でもアツく泥臭いヤツが一人いてもいいんじゃないか。自分がその一人になろうって。そんな想いを胸に思い切ってプログラムをやるようになりました。自分に自信が持てたのはそこからですね。

バラエティに富んだ五つのプログラム

b-monster kazki

僕はいま5個のプログラムを受け持っています。vol.1はベーシック。サーキットの強度はやや高めながら動きは基本的なものばかり。集中し、ひとつひとつを丁寧にやりたい方や初心者向けです。なお、この3月、自分の入社3周年を機にリニューアルを予定しています。初心を忘れることなく、よりクオリティの高いプログラムをご提供できればと思います。

vol.2はパーティがテーマ。とにかく楽しむ、それに尽きます。『何か分からないけど、身体が弾むように楽しく、音にノレて気が付いたら滝汗かいて痩せちゃった!』ということを狙い、作り上げました。サーキットは一曲ごとに腕、脚、お腹と部位別に分け、それぞれしっかりと鍛えられるように。またパンチのコンビネーションも豊富に入れています。セトリは当時としては珍しいアーティスト縛りで、全曲ピットブル。DJでもあるLEONと選曲し、クラブの臨場感を大事に構成しました。もう一度言います、楽しいです。まだ一度も受けたこと無い方、是非盛り上がりに来て下さい。

K-POP3は僕の中では一番のハードプログラム。レンジャー訓練のようなキツさです(笑)。サーキットはこれまた部位別で脚、お腹、腕をしっかりと鍛えます。一方でパンチパートは音ハメ中心。ダッキングからのパンチや、パンチ4連発からのサイドジャンプなど踊るような動きも。高強度ですが、楽しさ盛り沢山です。

vol.3は、お腹に効くプログラムです。ツイストやスリップ、シットアップやスケーターステップなどがパンチと織り交ぜながらいっぱいでてきます。実はこれ、とある同期のvol.1を引き継ぎ一部アレンジしたもの。デビューから一年間銀座で一緒だったので、苦楽を共にした仲間の足跡を残したかったんです。もちろん内容もいい。強度はやや低めで、基本的な動きが多く初心者も楽しめるはずです。

最後は、35min,。こちらのコンセプトはEDMフェス。有名な世界的DJの楽曲を厳選しました。短時間ですが強度は高め。KAZKIプログラムを凝縮した内容です。

「僕にとってプログラムは〝ライブ〟」

b-monster kazki

プログラムで意識している事は、一回の45分を大切にすること。その時のスタジオの雰囲気、メンバー様の様子によって、キューイングの声のトーンやタイミングなどを変えています。落ち着いた方が多い回では、じっくりと集中できるように。声出して好きに楽しむ方が大勢集まっている回では、ひときわ賑やかにして、序盤からフルスロットル。

また新宿スタジオなどの大箱でも2列目、3列目の人も楽しんでもらえるように神経を張り巡らせ、端から端まであおりに行きます。一人だって飽きさせません。

僕にとってプログラムは〝ライブ〟。アーティストのライブに行って盛り上がるのと同じように、思いっきり楽しんでいただければと思っています。恥じらいなど要りません。45分間、心を解放し、本能で臨んでみてください。

また僕のプログラムは強度、難易度の両方を通常より上げています。特にvol.2は、初見では全て出来ないと思います。それは達成感を思いっきり味わって欲しいから。勉強もそうですよね。最初から全部できたら面白くない。努力するからできた時は楽しいし、嬉しい。メンバー様にとっては最初は辛いかもしれませんが、慣れてしまえば勝ちです。是非、僕のプログラムに挑戦して、最高の達成感を味わっていただきたいです。

プログラムで動くことの意識ですか? それは当然です。僕らパフォーマーは、スタジオ内でサーキットからパンチパートまで動きまくって、煽って、声を出して、盛り上げるもの。それらをすべてやることでメンバー様も一緒に頑張ろうと思って頂ける。僕の新宿時代は、まさにそういう先輩が常にスタジオを沸かせていました。国内一番の古株現役男性パフォーマーからの提言として(笑)、新人パフォーマーは常に肝に銘じて欲しいですね。

意外すぎる趣味は!?

b-monster kazki

趣味は寺社仏閣巡りです。みんなからは意外に思われますが(笑)、朱印帳は3冊持っています。小さい頃から好きで、高校時代は福岡から一人で夜行バスに乗り、京都・奈良まで4泊して巡ったこともあります。心が清められて、エネルギーになります。

あとは温泉や岩盤浴に行くこと。オフの日は箱根などに行って温泉に浸かってます。現在所属している羽田スタジオから行くこともあります。またスーパー銭湯みたいなところに行くのも好きです。LEONが日本にいた頃は、よく一緒に行きました。ご飯を食べて温泉に入り、牛乳を飲んで帰るみたいな。今は一人なのが寂しいですね。

プログラムを通し、自分に自信を

b-monster kazki

b-monsterの良さは、やはり無我夢中でサンドバッグを打てることですね。これは無料体験会でよく言うんですがストレスが溜まった時、大体お酒をあおったり、カラオケに行ったりする人が多いはず。でもそれって身体にあまりよくないし、決して解決されないと思うんです。それならb-monsterで汗をかき、心身ともにスッキリしていただければいいと思いますね。

僕からメンバー様にはプログラムを通し、自信を持てるようになっていただきたいです。例えば普段できないプッシュアップを一回でも多くやる、膝をつかずにやるなど、自分なりの目標を45分の中で掲げてやっていただければ、なおいいかなって。自分の限界を超えていくことで自信は付いてくるもの。b-monsterを通し、自分で自分を褒められるようになってほしいです。

ちなみに自宅で出来るトレーニングとしてはプランクがオススメです。テレビのCM中のエルボープランク。他には仰向けでかかとを床から少し離し、膝を伸ばしてキープするのもいいですね。スキマ時間のひと頑張りでお腹に確実に効いてくる。簡単でオススメです。

A-ZSON、LEONとは今も時々連絡を取り、タイミングが合えば会っています。昨年末にA-ZSONが帰国して国内で凱旋ツアーをやった時もその合間に一緒に飲みに行って、朝までいろんなことを語り合い、元気をもらいました。彼らは上海・台北でそれぞれ頑張っているけど、僕も負けてられません。ベテランになっちゃいましたが、初心を忘れずまだまだ全力で飛ばしていきます!

 
b-monster.fit 未来を変えるパフォーマー募集
ライター:Tomoki Ohno
音楽制作会社、カルチャー誌での勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターに転職。現在は雑誌やウェブサイトなどで、音楽をはじめエンタメ、スポーツ、飲食などの記事を執筆。b-monsterは、約2年にわたって週3~4日ほど通っている。

phoho by Jun Yamashita
記事が気に入ったらSNSでシェア

RECOMMEND

b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"LINQ"「限界突破すれば新しい自分が見えてくる」
豊かな表現力と独創性あふれるプログラムで人気のパフォーマーLINQ。スタジオ内を駆け回り、動き、踊り、熱く鼓舞する。華やかで明るいイメージの彼女だが、日々苦悩する時期があったとか。普段は語られない彼女の内面とプログラムへの想いを探った。
2020.06.23
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"TAISEI"「自分に妥協せず、1日の45分間だけ全力を」
爽やかな表情を見せながら、スタジオ内をひたすら駆け回り続ける恵比寿スタジオのパフォーマーTAISEI。彼は学生時代、走り高跳びで日本一という輝かしい実績を持つ。そんな彼がプログラムを受ける上で、大事にして欲しいものとは何か? プログラムへの想いとともに聞いた。
2020.06.16
b-monsterパフォーマーの横顔“CALA”「楽しむポイントを見つけ出すことが目標達成の鍵」
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔“CALA”「楽しむポイントを見つけ出すことが目標達成の鍵」
クールな面を持ちながらアグレッシブなプログラムで注目のパフォーマー、CALA。研修中に膝を故障し、フロントスタッフとして勤めた後、ようやくパフォーマーへ辿り着いた。彼女はどのように逆境を跳ね返していったのか。胸に抱き続けてきたb-monsterパフォーマーへの想いを熱く語ってもらった。
2020.06.15
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"ERISA"「自分を追い込めば、結果は目に見えて表れる」
穏やかな笑顔を浮かべながら、スタジオ中を隅々まで駆け回るアクティブなERISA。彼女はメンバーとして2年間、足繁くプログラムに通い、その後にパフォーマーへと転身した。果たして彼女をかき立てたものとは何か。原点を追った。
2020.06.15
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"RR!"「プログラムは新しい自分との出会いの場」
長い髪をなびかせながら、歌い、踊り、そして叫ぶ。長年にわたるダンス経験を生かし、エモーショナルで躍動感のあるパフォーマンスでスタジオを熱狂させるRR! いつも明るく華やかな笑顔とその激しい姿の裏側にあるものとは。彼女の思いを聞いた。
2020.06.09
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"SMINE"「暗闇の空間は自分を変えてくれる」
穏やかな雰囲気と爽やかな笑顔で愛されるSMINE。今年2月にリリースしたオリジナルのK-POPプログラムが好評で勢いに乗る彼女だが、デビュー前はテストで3回失格した落ちこぼれだったとか。そんな悩み苦しんだ日々から現在までを振り返ってもらった。
2020.06.08
b-monsterパフォーマーの横顔“KAREN”「誰にも見せていない自分を表現したい」
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔“KAREN”「誰にも見せていない自分を表現したい」
クールな雰囲気と愛嬌のある笑顔を併せ持つパフォーマー“KAREN”。人気パフォーマーたちを間近で見て、フロントスタッフから転身した彼女はどのような成長を遂げるのか。追い求める理想のパフォーマー像を語ってもらった。
2020.04.02
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"YUMI"「『行かなきゃ』でなく、『行きたい』が自分を変える第一歩」
朗らかな表情を浮かべながら、スタジオ内を颯爽と動き、ハードなプログラムを楽しく魅せるYUMI。池袋、梅田スタジオのオープンに関わり、また梅田、栄スタジオで1ヶ月派遣滞在するなど各地で頼りにされる人気者だ。そんな彼女の原点はそしてプログラムへの想いは?
2020.04.01
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"RINA"「身体と心を同時に鍛えて、理想の自分に」
低く落ち着いた声でキューイングしながら、情熱的にスタジオ内を動き回る青山の人気パフォーマー、RINA。彼女は「賑やかで元気にではなく、クールに盛り上がるプログラムがb-monsterらしい」と語る。彼女のプログラムに込めた心のうちを探った。
2020.04.01
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"HOSHI"「殻を打ち破って、一段上の自分へ!」
高いホスピタリティと熱量の高いパフォーマンスで、スタジオを魅了する羽田スタジオの人気パフォーマー、HOSHI。彼の研修時代の課題は表現力。いかに自分を出すかを悩み、そして苦しんだという。そんなパフォーマーになるまでの道のりを振り返り語ってもらった。
2020.03.06
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"Becky"「時には根性と気合が大事!」
明るく爽やかにフロントに立つ姿とは裏腹に、パワフルなパフォーマンスを見せるBecky。特に随所に見せる執拗な煽りは、時に「鬼のよう」と呼ばれるほど激しい。そんな情熱的なプログラムの背景にあるものは何か? 彼女の真意に迫った。
2020.03.03
b-monsterパフォーマーの横顔
MONSTERS
b-monsterパフォーマーの横顔"Luana"「自分から楽しむことで、結果はついてくる」
明るく元気なプログラムで人気のLuanaは、音楽情報番組「music monster」出身のパフォーマー。華やかなその姿とは裏腹に、研修当時は一番の落ちこぼれで毎日泣いていたと本人は語る。パフォーマーとしての想いとともに当時を振り返ってもらった。
2020.02.26