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業界のMONSTERに訊く vol.3 日本健康開発財団 後藤康彰さん。運動・入浴を通じてキレイになる秘訣

MONSTERS | 2017.03.08
後藤 康彰さん(日本健康開発財団)インタビュー
Vol3. 後藤 康彰さん(日本健康開発財団)
日本健康開発財団 温泉医科学研究所主席研究員。 加齢を制御する生活行動として「日本の入浴」に着目。 入浴が心身に与える影響や機序を中心に研究し、「日本の入浴」を世界に浸透させることを目指している。

激しいトレーニングを積むb-monsterのお客様の中には、運動を通じて綺麗になりたい、若さを保ちたい。そんな思いを抱いている方も少なくないだろう。今回紹介する日本健康開発財団の後藤さんは、健康・入浴を医科学的に研究しているスペシャリスト。2017年4月には女子力UPに関する書籍も発売する予定だ。運動とお風呂の関係は深い。今回は入浴を研究する後藤さんに、運動・入浴によりキレイになる秘訣をお聞きした。

医科学的な研究で、お風呂・温泉を通じて人類の健康長寿に貢献

健康入浴

ー後藤さんの活動内容について教えてください

日本健康開発財団は温泉を利用した健康増進の研究、健診センターの運営などを行っている財団法人です。私は財団の中の温泉医科学研究所というところで、温泉・入浴の医科学的な研究をしています。

温泉地からの依頼・研究、学会への参加などで年に50回位、日本各地の温泉地域に出張しています。また温泉活用の専門家である「温泉利用指導者」ならびに「温泉入浴指導員」の養成講習会の講師も務めております。

大分県竹田市と日本健康開発財団の研究発表プレスリリースの様子
大分県竹田市と日本健康開発財団の研究発表プレスリリースの様子

「女子力UPのための最新入浴法」という書籍も出版する予定

研究活動とは別で虹有社のWebマガジンで「女子力UPのための最新入浴法」という連載の執筆活動もしておりまして2017年4月に書籍化される予定です。書籍では「美脚美人」「姿勢美人」など○○美人というテーマで、美人になるための入浴法や健康・美容に関する研究成果をお伝えしております。

ー入浴・運動どちらも発汗して血行促進につながるなど共通点が多いと思うので、今回は是非運動する方向けにアドバイスをいただけますでしょうか

足のむくみ解消には入浴がもたらす「静水圧作用」が効く

後藤康彰さんインタビュー

女性の悩みの一つに「足のむくみ」がありますよね。心臓から流れていく血液は重力があるので下肢に引き寄せられます。心臓に血液を戻すポンプ機能が落ちると、血管の外に血漿(けっしょう)成分がしみ出て、細胞の外に水分が溜まってしまいます。これがむくみの原因の一つなのです。

血液を心臓に引き上げるのは、足の筋ポンプの役割。ふくらはぎが「第2の心臓」と呼ばれるのは、その機能をつかさどるからなのです。

水深5,60cmの湯船に肩までしっかりつかると、腹囲が1cmから数cm細くなるという位の圧力がかかります。これを「静水圧作用」といいます。足先やふくらはぎ、大腿に圧力がかかると、血液を心臓に押し戻す機能が高まり、むくみが軽減されるというメカニズムなのです。

熱めのお風呂で免疫力がアップし、運動パフォーマンス向上につながるかもしれません

41℃のお風呂前後のサーモグラフィ
41℃のお風呂前後のサーモグラフィ

修文大学の伊藤要子教授が提唱しているHSP入浴法というものがあります。HSPとはヒートショックプロテインの略で、体への熱の負荷で細胞内にもたらされる「ストレス制御たんぱく質」です。HSPが増加するとストレスを防御したり、免疫力を増強するといった効果が期待されます。

伊藤要子教授によると「42℃に10分、41℃なら15分、40℃なら20分」でお風呂に入ると、その2日後にはHSPが増加して免疫力がアップするので、スポーツなどパフォーマンスの向上につながるかもしれません。

呼吸を整えることは自律神経のバランスを良くする

呼吸はなにげなくしていますが、まんま生きること。呼吸を整えることは自律神経のバランスをよくすることが知られていて、健康法もたくさん提案・実践されています。お風呂は呼吸を意識することができる空間。入浴中は肺に負荷がかかってますから、いつもより呼吸も意識しやすくなります。腹式呼吸や胸式呼吸の感覚が研ぎ澄まされていくというのが僕の自説です。

b-monsterでの運動も当然、深い呼吸を行うための良い習慣だと思います。

今後も健康増進と温泉・入浴文化の普及に取り組む

ー最後に、日本健康開発財団が今後取り組んでいきたいことなどあれば教えてください

今後も健康増進と温泉・入浴文化の普及に取り組む

官庁が近年進める3つの取り組みの支援も行っています。

1. 経済産業省 ヘルスツーリズム認証制度

ヘルスツーリズムとは、健康の増進や回復に主眼を置いた旅行・観光のこと。独自の認証制度が新たに始まることとなり、私たちも着目しています。

2. 環境省 温泉地自体が元気になってもらう取り組み

環境省とは温泉地の資源を未来に残すために、温泉地自体が元気になってもらう取り組みを行っています。温泉は観光・健康増進のみならず地球温暖化対策といった側面もあります。温泉地における課題を共有し、未来を築くための活動です。

3. 厚生労働省 健康増進施設認定制度

厚生労働省では、国民の健康づくりを推進する上で適切な内容の施設を認定しその普及を図るため「健康増進施設認定規程」を策定し、運動型健康増進施設、温泉利用型健康増進施設、温泉利用プログラム型健康増進施設の3類型の施設について、大臣認定を行っています。また、運動型健康増進施設及び温泉利用型健康増進施設の内、一定の条件を満たす施設を指定運動療法施設として指定しています。

財団では温泉利用型等の施設認定調査や支援を行っています。主な認定基準としては、ジム、プールなど有酸素運動を適切に行うことのできる施設があるか、温泉利用施設やサウナ等温泉利用及び運動できる施設があるかといったものがあります。

健康増進施設はまだあまり知られていないかもしれませんが、利用料や交通費が控除を受けられる便利なサービスです。b-monsterの会員さまでも是非利用してもらえればと思います。

編集後記

日本健康開発財団は温泉大国日本ならではの研究機関。後藤さんの話をお聞きして改めて日本の入浴文化は素晴らしいと感じた。今回、普段はあまり意識していなかった姿勢、呼吸、お風呂の入り方など、健康や女子力アップに関する情報を数多く提供いただいた。紹介しきれなかった情報も多いので、b-monster.fitの今後の記事でテーマ別に取り上げていきたい。興味がある方は是非、後藤さんの書籍も読んでみて欲しい。

後藤康彰さんインタビュー
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