【専門家に教えて頂いた】Vol.2 運動する人に知って欲しいアスリート食のお話
広瀬 愛子さま (新リンパ療法センター・練馬北大泉 院長。管理栄養士)
前回の「【専門家に教えて頂いた】Vol.1 運動する人に知って欲しいリンパのお話」に引き続き、リンパ療法士、整体師、栄養士の広瀬様にお話を聞いてきました。
広瀬様は長年、駿河台にある日本大学病院にて管理栄養士として勤務し、入院する患者さんの栄養食事指導をしながら献立を立てておりました。今回は管理栄養士の視点から、b-monsterに通う運動する人に向けて、オススメの食事方法や栄養バランスの話をお伺いしております。
目に見える変化をすぐは感じづらいけど、とても大切な食事のバランス
人の身体はさまざまな栄養素が連動、協働して働いています。何かの栄養素にばかり偏って摂取すると身体にはいずれ異変が現れます。適当な食事をしていても普通の生活をしている分には「目に見える変化」は特に感じられないかもしれませんが、トレーニングに励む方は栄養バランスに偏りが出ると効果が出づらくなり、体調不良を起こしやすくなります。
運動する人に知って欲しいスポーツ栄養学
トレーニングに励むアスリートは体の消耗が激しい分、栄養のバランスが欠けてしまうと「なかなか疲れが取れない」「よく風邪をひいてしまう」という状態に陥ってしまいます。
オリンピック選手やプロのアスリートにはトレーニング効果を高めるための管理栄養士がついています。トレーニングでは体に負荷をかけることが基本であるため、運動後の栄養をアスリート食に基いてバランスよく取ることによってトレーニングの効果を高めることが大切です。アスリート食とは「スポーツ栄養学に基づいた食事」のことをさします。
まんぷく食べても身体が軽い、動ける身体を目指して
三大栄養素である炭水化物・たんぱく質・脂質に加えて、ビタミン、ミネラルをバランスよく取ることが大切です。
理想の食事は「一汁一飯三主菜」。主菜・副菜ではなく、三品すべてが主菜なのです。
主菜1は野菜をメインとした低カロリー食。
主菜2は野菜と肉・魚・卵がメインとした主菜で野菜とタンパク質の両方を摂ります。
主菜3は肉・魚・卵がメインとした主菜でタンパク質をしっかり。
以上で構成され、味がしっかりして、まんぷく感もあり日々の健康にも良くメタボや貧血、糖尿病や高血圧など様々な生活習慣病の予防に必要な栄養素がしっかり詰まったバランス食がアスリート食の理想です。
身体は自分が食べたものでしかつくられない
栄養バランスが大切なのは分かっているけどなかなか続かない。1回の食事で何かが変わる、ということはありません。大事な事は継続することです。管理栄養士がついているプロのアスリートの方とは違い、一般の方は日々の生活の中でなかなか継続は難しい現実があるかもしれませんが、ご自分の生活スタイルに合わせて、できることからやってみることが重要です。それができたら続けてみる。そうすれば自ずと身体に変化が出てきます。まずは少しづつ行動に移してみることから始めてはいかがでしょうか。