b-monsterパフォーマーの横顔"SOH" 「1回でも多く」「間違えてもいい」の気持ちが大事
190cmの長身に端正なルックス、45分間全力投球のプログラムで人気を集めるパフォーマー"SOH"。デビューから1年半、恵比寿スタジオに立ち続ける彼にb-monsterへの想いを聞いた。
本気の長文メールでb-monsterの門戸を叩く
小学校・中学校は野球少年。高校では身長を活かしてバスケットボール部に所属。初心者だったんですけど、お姉ちゃんの『SLAM DUNK』を読みながら、3年間楽しくやっていました。
b-monsterとの出会いは本当に偶然です。卒業後に「体を動かすことを仕事にしよう」と思って、インターネットでいろいろと探していたときに、b-monsterのウェブサイトに目が止まりました。ぼくは直感で行動するタイプなので、それまでb-monsterのことを知らなかったにも関わらず、「めっちゃ面白そう!」「もうこれだ!」と魅了されて、「パフォーマー募集」に本気の想いを込めたメールを送ったんです。 後から聞いたらそのメールの長さがヤバかったらしくて(笑)、なぜか気に入ってもらい、面談に行ったその日に合格することができました。
恩師であるパフォーマーA.Lyssaの教えを胸に
b-monsterにおける恩師はパフォーマーのA.Lyssaさんです。メンバー様を45分間魅了する能力、人間性、メンタルの強さなど、彼女に追いつくために頑張った結果、パフォーマーSOHのいまがあると思っています。研修期間中はかなりキツくて、本当にくじけそうになりますね。実際に脱落してしまう人もいるのですが、ぼくはA.Lyssaさんにマンツーマンで教えてもらい、一つひとつの言葉に励まされ、無事にパフォーマーとしてデビューすることができました。
デビューが決まったあとのプレリリースのことは、いまでも忘れられません。メンバー様を目の前にして心臓はバクバク。45分間のことはまったく覚えていないんですけど、終わったあとにA.Lyssaさんから「本当にお疲れさま」「ここからが勝負だからね!!」という言葉をかけてもらい、「頑張ろう」という気持ちでスタートが切れました。
プロのパフォーマーとして「45分間」に全力投球
プログラムでいちばんに考えているのは、プロのパフォーマーとしての責任感です。45分間は短い時間ではあるんですけど、仕事やその他の予定があるなか、予約して来ていただけることが本当にありがたいと思っています。
そこでぼくが中途半端なパフォーマンスをすると、体を動かしに来ているメンバー様にものすごく失礼になってしまうので、それだけは絶対にしたくないなって。特に恵比寿スタジオは360度どの位置からでもパフォーマーの姿がよく見えるので、正直一瞬も気が抜けません(笑)。ただ、そこが恵比寿の魅力でもあるので、華やかなスタジオを最大限に活かすために、自分のプログラムの動画を観て、立ち居振る舞いや合図出しの研究をしています。「指示がわかりづらかったな」「ちょっと甘すぎたな」と反省の日々ですね。
「1回でも多く」「間違えてもいい」の気持ちが大事
ぼくは割と「励まし系のパフォーマー」だと言われるんですけど、デビューからずっといまのスタイルだったかというとそうではありません。常にプログラムを良くしたいと試行錯誤するなかで、すごく厳しくしたこともあります。ただ結局、いちばん耳に残ったのは「一緒に頑張れる」「45分間楽しく終われる」というメンバー様の言葉だったんです。正直無意識にやっていた部分が大きいんですけど、そこが大事にしないといけないのかなと最近思うようになりました
ぼくは「1回でも多く」という言葉がすごく好きで、マウンテンクライマーやバイシクルなどのシンプルな動きでも、早くできる人もいればそうではない人もいます。とくにトライアルの方や、運動が得意ではない方にとっては難しいんです。だけど、できなかったらダメかというと絶対にそうじゃない。とにかく「1回でも多く」 。自分のハードルを超えることができれば、それだけでもう成功だと思うので。
いまはvol.1とvol.3をリリースしているんですけど、vol.1はトライアルの方でも楽しめる構成にしています。難易度は下げつつ、しっかりと追い込めるようにもなっているので、b-monsterのプログラムに慣れている方にもぜひ挑戦していただきたいです。vol.3はオールボックスマスターパートです。45分間グローブをつけっぱなしなので、パンチが好きな方やストレス発散したい方にとくにオススメです。上級者向けの内容でかなり難しいんですけど、その分しっかりと動きを見せたり、「間違えてもいいんです」と伝えるように意識しています。近いうちにvol.2もリリースするので、楽しみにしていてください。
モチベーションの秘訣はメンバー様の笑顔と声
常に完璧なパフォーマンスを提供したいという気持ちがある一方で、ぼくは正直まだまだできていないという自覚があります。機材の不調や体の調子で気分が上がったり下がったりすることがけっこうあるんです。
そこでのモチベーションの保ち方はすごく難しいんですけど、ぼくはメンバー様の楽しそうな笑顔や些細な言葉を励みにしています。ありがたいことにお手紙をいただくことがあるんですけど、それを見て「こんなふうに思ってくれてるんだ」と頑張れるので、メンバー様の気持ち一つひとつを大事にさせてもらっています。いただいた手紙は全部ロッカーに貼っているので、他のスタッフはちょっとびっくりしているんですけど(笑)。
あとはお酒がすごく好きなので、学生時代の友達とお酒を飲んで大笑いすることがプライベートのストレス発散法ですね。飲むときは3時間で生ビールを10杯ほど飲んで、そこから違うお酒を飲んだりしています。
言葉が伝わらなくても、表情や仕草で通じ合える
最近の大きな変化としては、4月にb-monster上海スタジオですごく貴重な体験をしてきました。実は人生初の海外です(笑)。
ありがたいことに満員の箱でvol.3をやらせてもらったんですけど、トライアルの方もたくさんいて、海外のメンバー様には言葉がうまく伝わらないので、初めはコミュニケーションの取り方に苦労しました。なので表情や仕草で優しく「間違えてもいいんだよ」という雰囲気を伝えた結果、最後に拍手をもらえたりして、何かが通じ合ったような感覚ですごくうれしかったです。結局、無理だと思って諦めたら伝わらないし、表情や仕草でも伝えようと思えば伝えられるし、言葉が通じなくても「人対人」で向き合うことが大事だなと気づかされました。
感謝の気持ちをプログラムで表現したい
繰り返しにはなりますが、ぼくのプログラムを予約して来ていただけるメンバー様に対して、本当に感謝の気持ちしかありません。ぼくもパフォーマーとして、感謝の気持ちを精一杯プログラムで表現していきますので、みなさんも45分間を全力で楽しんでください。これからプログラムを受けていただく方に関しては、間違えてもぜんぜん大丈夫なので、一つひとつできるところから、ぼくの真似をしながらやっていただければと思います。難しく考えず、遊びに来る感覚で気軽に挑戦してください。
また、女性メンバー様と一緒に頑張るのも好きなんですけど、男性メンバー様にしかしない体育会系の煽りなんかもあるので(笑)、そちらも楽しみにしてほしいですね。
今後の目標でいうと、たとえば「ベストパフォーマーランキングで1位を取りたい」とかいうことよりも、ぼくのプログラムが好きだと言ってくださるメンバー様が1人でもいる限り、やらなければいけない課題が無限にあります。日々のプログラムに磨きをかけて、45分間の満足度を追求していきたいと思います。
大学卒業後、旅行誌の記者として北米・アジア・中東エリアの取材を経験。現在は都内のIT企業に所属し、複数のメディア運営・企業ブランディングなどに従事する。平日早朝から週3日ほどb-monsterに通うファンでもある。好きなプログラムは、NALU vol.2とSAORI vol.1。さらなる高みを目指してHARDプログラムに挑戦中。