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b-monsterパフォーマーの横顔"K"「いつだって、五感で楽しむプログラムを」

MONSTERS | 2019.10.15
b-monster k

クールなルックスと躍動感溢れるプログラムで、活躍するパフォーマーK。縦横無尽に動き、踊り、歌い、熱い言葉を投げかける。スタジオ中から熱視線を浴びる、魅惑のプログラムはどう生まれたのか?パフォーマーとしての矜持は?

目指すのは楽しい、魅せるプログラム

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僕のプログラムはいわゆるトレーニングというより、ショーやライブのようだとよく言われます。確かにそうかもしれません。何よりも楽しませたい、魅せたいと思ってやっています。b-monsterのメンバー様は、体をストイックに鍛え上げようする方と、トレーニング初心者やダイエット、ストレス発散などが目的の方がいらっしゃいますが、どちらかといえば後者に体を鍛えるって面白いなって喜んでもらえる空間を作りたいと思っています。

僕にとってスタジオはステージ。インストラクター的なモノからかけ離れた、まさにパフォーマーを意識しているんです。

ダンサー経験をいかしパフォーマーへ

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生まれは長野県です。小中高とJリーグのユースチームにいました。自分で言うのもなんですが(笑)、割と足が速く、ボールを転がすのが得意なフォワードでした。大学入学後はサッカーを断念。代わりにダンスをはじめ、クラブなどで踊ってました。母の家系が代々、ダンスのインストラクターをやっていて、幼い頃から馴染みがあったんです。

b-monsterは、大学時代の友人がたまたまフロントで働いていて、ダンス経験を活かせるからと誘われて応募しました。それまではb-monsterを知らなかったし、インストラクター的な仕事に就こうとも考えてなかったんですが、人前に立つ仕事に興味が湧きました。

面接では「ダンスができるならやってみて」と言われ、踊ってみたら、気に入っていただき、意外にあっさり入社が決定。研修でも「Kは踊れるんだから、そちらをいかしたほうがいい」と言っていただき、パンチフォームや体力作りに励みながらも、曲に合わせどう踊り、表現するかに力を入れました。

ずっと被っていた帽子をとった理由

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デビューは2017年7月、恵比寿スタジオです。僕のインスタグラムを見てもらえばわかるんですけど、デビュー当時は常に帽子をかぶってプログラムをしていました。クールでカッコいいプログラムを意識していましたね。当時の恵比寿にはMUSICAさん、MARIさん、LEONくんなど人気パフォーマーが大勢いて、自分もアピールしたい気持ちがあったのかもしれません。

でも半年ほど経って、意識が変わってきました。メンバー様に「楽しんでくださいね」と言ってもその想いが伝わりきれてない感じがして。どんなにダンスをしても、大声でコール&レスポンスを煽っても、反応が弱いというか。そこである日、帽子をとって、表情がわかるように笑顔でやったところ、まったく違うんです。レスポンスは大声でかえってくるし、メンバー様からの「楽しかった」って声も多くて。ダンスするのならクールに自分の世界に浸った方がいいのかもしれませんけど、メンバー様に45分間楽しさを共有してもらうためには、見えないコミュニケーションが大事なんだなと実感しました。それ以来、帽子はかぶらなくなりましたね。所属も池袋スタジオ、青山スタジオと変わりましたが、恵比寿時代のその頃がパフォーマーKの原点の気がします。

エンタメ性の高さを意識

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いまリリース中のプログラムは2つあります。vol.2はみんなで楽しむことを意識して作ったプログラムです。別名「Air K」。サーキットパートは、ジャンプやハイニーが多く、サンドバックパートではジャンプとパンチを組み合わせた必殺技のようなコンビネーションがあります。テニスの錦織圭くんとは関係ないです(笑)。

K-POP2はスピード感重視で作りました。サーキットはお腹に効く動きが多く、またサンドバッグでは複雑なコンビネーションのパンチが早い展開で次々と出てきます。一度は聞いたことのあるメジャーなK-POP曲が多いので、テンポよく楽しんでもらえれば。vol.2もK-POP2も共に強度はやや高いかもしれません。

プログラムをする時、いつも意識しているのは、身体のすべて、五感で楽しめる高いエンタメ性ですね。そのためコリオには歌ったり、踊ったり、言葉で煽ったり、一緒にコールするなどさまざまな演出を盛り込んでいます。

トレーニングする原動力の一部に

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例えばvol.2で、マシンガンを撃つ仕草をするんですけど、あれはメンバー様がサーキットで辛くなった時、元気を出していただくため、何かないかと考えていたところ、セトリに銃声の入った曲があったので、面白いなと思って入れました。

またロングプランクの時、ダンスをしていますが、止まった動きもトレーニングに必要とはいえ、ジッとしているとキツさをより強く感じる。そこでダンスを入れて、チラッとでも見てもらえれば短く感じられて、疲れも軽減するかなって。

スタジオに来ていただければ、メンバー様は45分間、みっちりトレーニングしていただくことになります。なので、いかに足を運びたくなるか、プログラムを頑張ろうと思ってもらえるか。トレーニングする原動力の一部を作るのが僕の仕事です。そのために楽しい、また受けに行きたいと思ってもらえるプログラムを心がけています。

ちなみに演出をたくさん入れるようになったのは、昨年3月に小室哲哉さんの曲だけのプログラム「TK MIX ver,3」を担当したのがきっかけ。イベントプログラムは各スタジオで一人が担当します。そこで「KのTKに行きたい」と思ってもらいたくて、曲に合わせてをたくさん歌ったり、踊ったりしました。それまではプログラムでの演出は、自分の中で3割くらいだったのが、TKでは6割に。すると嬉しいことに好評で。それ以来、思い切ってやるようになりました。いまは誰とも違うプログラムだと思ってもらうことにやり甲斐を感じています。

基本、インドア派です

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休みの日は、行く先を決めず、ぶらぶら散歩にでかけたり、たまにお酒やクラブに行ったりしますけど、家にいることが多いですね。基本、インドア派で、動画をよく見ています。特に好きなのはアーティストのライブやダンスショー。画面を見ながら、この演出はプログラムで使えるなとか、この空気感で盛り上げようなんてイメージが膨らむこともあります。

あとはお笑いやバラエティ番組です。結構、見ますよ。よく喜怒哀楽のないクールなキャラに思われますけど、じつは笑うのが好きなんです。なので、皆様もぜひ気軽に話しかけてください(笑)。

 
b-monster.fit 未来を変えるパフォーマー募集
ライター:Tomoki Ohno
音楽制作会社、カルチャー誌での勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターに転職。現在は雑誌やウェブサイトなどで、音楽をはじめエンタメ、スポーツ、飲食などの記事を執筆。b-monsterは、約2年にわたって週3~4日ほど通っている。
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